災害時に備えて

災害時に備えて


環境問題等の影響を受け年々自然災害は増大傾向にあり、万が一企業が災害や停電による被害を受ければ、大きな損失を被ることは免れません。自家消費型太陽光発電システムの導入は、そんな「いざという時」に対する備えを確保することにも繋がります。

災害に伴う停電が企業にもたらす影響

自然災害によって発生する停電は、企業の運営に大きな影響を及ぼすと考えられています。具体的に考えられている影響は、以下になります。
影響➀設備の停止に伴うあらゆる事業のストップ
もし災害の影響により停電してしまった場合、企業の運営に関わる多くの(電気により稼働している)システムは、当然ながら使用不可となります。分かりやすい例を出すと、あらゆる業務に使用されているPCや電話等は基本的には使えなくなってしまうため、業務に関わる殆どのタスクはストップせざるを得なくなります。こうなると社内運営業務はおろか、パートナー企業やクライアントに状況確認をしようとしても連絡すら繋げることができない、という事態も予想されます。さらには、サーバに保存されている重要なデータが消失するおそれもあります。
他にも、製造業の場合は製品の生産を進めるための機器が停止する、飲食店等を運営するサービス業であれば、場合によっては調理をすることやお客様を迎えること自体難しくなる…等の影響が考えられます。実際2019年に台風15号が千葉県付近に上陸した際には、猛烈な暴風の影響により送電や配電線の破断などが相次いで発生し、それにより千葉県にあるソニーの工場や神奈川県にある日産自動車工場等では、操業が不可能な事態にまで陥ってしまいました。日本に限らず世界において経済の中核を担っている業務の殆どは電気供給があることを大前提として成立しているため、停電が長引けば長引くほど経済的ダメージも増えていくでしょう。
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影響②食品や薬品を保存することが困難になる
冷凍品や冷蔵品などを扱っている企業も、甚大な被害を受ける可能性があります。食品関係の場合は、小売店で売る商品や飲食店で使う材料等が保存できなくなってしまうため、多くの食品が腐る等、そのダメージはより大きなものになると考えられます。また飲食物に限らず、薬品やそれに伴う化学的な材料等がダメになってしまう場合もあります。それらの中には低温で保存すればいいというモノだけでなく、高温に保たなければ成分が変わってしまうモノが含まれる場合もあるため、停電により保管が難しくなれば大きな損失を被ることは免れないでしょう。
影響③セキュリティ設備やエレベーター等が停止する
オフィスのドアセキュリティ、もしくはビル内のエレベーター等が停電によって停止した場合も、事業に大きな影響を及ぼすと考えられます。電気錠は基本的に閉じ込めを防止するため、もし災害時にオフィス内に閉じ込められても一応脱出することは可能な構造となっています。しかし停電時にオフィス内に誰もおらず、重要なファイル等だけがオフィスに残されていた場合には、しばらくの間回収することは困難となってしまいます。
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災害時の停電対策には自家消費型太陽光発電と蓄電池の併用を!

もし自然災害の影響により停電が起こったとしても、自家消費型太陽光発電システムと蓄電池を両方設置していれば、停電により発生すると考えられるいくつかの問題をカバーし、人的被害や経済的ダメージを最小限まで抑えてくれる可能性があります。
まず、太陽光発電システムに使用されるパワーコンディショナーには「自立運転機能」というモードが搭載されており、通常運転からこのモードに切り替えることで、発電した電気を自立運転用のコンセントから利用することが可能となります。さらに蓄電池が設置してあれば、日中に充電しておいた電力を夜間に使用することもできます。災害時に周辺の電気が全て途絶している状況においては、明かりが灯っているだけでも大きな安心感を得ることができるでしょう。
何よりインフラが途絶えてしまう様な災害時に太陽光発電システムと蓄電池を非常用電源として活用できるというのは、特にサーバを抱えている企業にとっては大きな支えとなります。また、食品工場などの冷凍庫や冷蔵庫に電気を送る電源として非常用電源を確保しておくことができれば、食品ロスを出すことによる損失も最小限に抑えることができます。
もし蓄電池と併用していない場合でも日中の運転は可能となっているため、電源が得られない状態を一時的に補うことはできますが、やはり蓄電池と併用した場合の心強さに勝るものはないと言えます。また、近年ますます必要性が叫ばれているBCP(もし緊急事態に直面した場合でも事業を継続していけるように計画すること)として備えておくことで、企業としての社会的な責任を果たせるだけでなく、地域への貢献にも繋げることができます。
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災害時・停電時への備えとして自家消費型太陽光発電システムを導入する際の注意点

自家消費型太陽光発電システムと蓄電池があれば、災害時・停電時に対する心強い備えになると紹介しましたが、それでも導入前に知っておくべきいくつかの注意点は存在します。その中でも特に把握しておくべき注意点は、以下になります。
注意点➀通常通りの業務を100%行えるとは限らない
太陽光発電を利用した自家発電システムで非常用電源を確保できるとはいえ、通常時に行っている業務を100%全てカバーできるとは限りません。何故なら自立運転で得られる出力はパワーコンディショナー1台当たり1500W迄となっており、大きな工場システム等を稼働するとなると、出力不足となる可能性が非常に高いと考えられるからです。また、太陽光発電システムのみを設置しており蓄電池が無い場合には、停電対策としては不十分であることも把握しておくべきです。
一方で1500Wもの出力があれば、照明やPC、スマートフォンの充電等の使用電力が数10W程度の機器であれば複数使用することが可能です。またエアコンやその他暖房器具等も、家庭用の小型タイプであれば1000W前後となってるため使用できると言えるでしょう。
事業やオフィスで使用する機器はそれぞれの環境で異なるため、「どの程度であれば自社設備をカバーできるのか」という点は事前にシミュレーションしておくことをお勧めします。事前に各機器の出力値が分かっていれば、優先度が高い設備順に非常用電源に繋ぐことができるため、突然の災害時にも慌てず落ち着いて対処できます。ちなみに曇天時や雨天時の場合は最大出力も変動するため、その点も考慮した上でシミュレーションを行うと良いでしょう。
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災害の規模によってはソーラーパネルが損壊する可能性も

2019年に発生した台風15号では、暴風雨の影響により倒木や物の飛来等が発生し、ソーラーパネルが損壊するという被害がありました。このように屋外に設置するソーラーパネルは、災害の規模や種類によっては破損する可能性があるということを理解しておく必要があります。
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災害リスクや予算等、多角的な視点からシミュレーションを行います

当社では、太陽光発電システム及び蓄電池の設置を検討している施設の周辺状況、立地上発生しやすい災害リスク、ご予算等様々な要素をヒアリングした上で、それぞれの条件に合った的確なシミュレーションをお出しします。今まさに設置に関してお悩み中の場合は、どうぞお気軽に当社までご相談ください。
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