環境負荷の低減に貢献?「車を持たない生活」のメリット・デメリットとは

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2022年8月31日、アメリカのカルフォルニア州では、車を持たない低所得者は1000ドル(約14万円)の税額控除を受けられるようになるという法案が可決されました。
これは、いくつかある気候変動対策のうちの1つとなっており、カルフォルニア州はこの他にも、2035年までにガソリン車の新車販売を禁止することも決定しています。

このような流れは世界的に加速しており、日本政府も同じく2035年までにガソリン車の新車販売を禁止する旨を発表しています。
なお、日本ではまだ車を持たない人に対する優遇措置などは用意されていませんが、それでも車を持つ人は年々減少傾向にあるのが現状です。

そこで今回は、車を持たない生活をするメリットと、逆に不便な点(デメリット)について解説します。

車を持たない生活のメリット

維持費がかからない

車を所有するためには、さまざまな場面でお金がかかります。
まず購入費用ですが、新車の場合諸経費を含めると、安くても100万円は必要となります。
また、中古車でも数十万はかかります。
さらに高級車や外車を所有する場合は、購入費用だけで数千万円はかかってしまうことでしょう。

その他、車を所有するうえで発生する諸費用は以下の通りです。

・駐車場代…月々約1万円
・ガソリン代(ガソリン車の場合)…月々約6000円~1万円
・車検代…一回約3万円~10万円
・任意保険代…年間約6万円~12万円
・自動車税…年間1万800円~11万1,000円
・重量税…年間3,300~6,300円

(参考:自動車税とは。車の税金一覧。普通車の金額はいくら?|チューリッヒ株式会社

他にもタイヤ交換代、車載ホルダーやゴミ箱といった備品代など、挙げればキリがありません。

こうして見ると、車は所有する間ずっとお金がかかるものだということが分かります。
ただでさえ物価上昇が続く今、さまざまな費用を払いながら車を所持するのは中々厳しいものがありますよね。

しかし、もし車を持たない生活を選択すれば、これらの費用が一切かからないことになり、かなりの金額を節約することができます。
浮いたお金は貯蓄や資産運用に回したり、何か他の大きな買い物に使ったりすることができます。

買い物のし過ぎを防げる

ほとんどの車に付いているトランクルーム(ラゲッジルーム)は、荷物が多い時や大きい買い物をした時などに重宝しますよね。
しかし一方で、車で買い物に出かけると「トランクルームがあるから」という安心感ゆえに、必要以上に大量の品物を買い込んでしまう方も多いのではないでしょうか。
それがトイレットペーパーやティッシュといった消耗品であれば良いですが、中々使わない健康器具だったり、賞味期限までに食べきれない量の食品だったりした場合は、後々「買うんじゃなかった…」と後悔することになりかねません。

その点、車ではなく電車や徒歩で買い物に出た場合は、たとえ惹かれる品物があったとしても「この量は持ち切れないな」と、本当に必要なものとそうでないものを自然に取捨選択することができます。
このように車を持たない生活は、余分な買い物の防止にもつながるのです。

環境負荷の低減に貢献できる

ガソリン車が排出する排気ガスには、二酸化炭素やPM2.5といった化学物質が多く含まれています。
これらの化学物質は、酸性雨や光化学スモッグなどの大気汚染を招くだけでなく、地球温暖化を加速させる原因の一つとして問題視されています。

冒頭で触れた、政府による「2035年までにガソリン車の新車販売を禁止する」という発表は、こうした環境への影響をできる限り削減する対策として出されたものです。
目標を達成するためには、ガソリン車から電気自動車への移行はもちろん、車の利用量自体も減らす必要があると考えられています。

もちろん、「田舎に住んでいて使える交通機関が少ない」「仕事に車がどうしても必要」と言った場合は別ですが、もし「車が無くても特に困らない生活をしている」という場合、車の代わりにバスや電車といった公共交通機関を使うようにするだけで、かなり環境負荷の低減に貢献することができます。

運転による事故リスクが減る

車を運転していると、どうしても付いてくるのが事故のリスクです。

警察庁が発表した統計データによると、2021年の全国の交通事故発生件数は30万5425件で、負傷者数は36万1,768人、死者数は2,636人となっています。
「こんなに事故が起こっていたなんて!」と驚いた方もいるかもしれませんが、これでも年々減少しているのが実状です。
このことから分かるように、交通事故は決して他人事ではなく、誰もが当事者となる可能性を持っているのです。

もちろん何より重要なのは、ドライバー側が事故を起こさないために最大限注意を払いながら運転することですが、場合によっては歩行者や自転車側がルールを守らず車道に侵入することもあります。
しかし、歩行者や自転車側が交通違反を犯したという明確な証拠が無いと、大抵の場合、過失割合は車の方が大きくなります。

極論にはなってしまいますが、車を持たない選択をして運転する機会を減らせば、交通事故のリスクも極力抑えることができると言えるでしょう。

運動不足解消になる

「車があると、歩ける距離の場所にもついつい車で行ってしまう…」という方は多いのではないでしょうか。
しかし、あまりにも車に頼る生活をしていると歩く機会が減ってしまい、筋力の低下や肥満を招く可能性があります。

その点、車が無ければ自然と歩く頻度が上がるため、運動不足を解消することができます。

車を持たない生活のデメリット

気軽に遠出できない

休日に「どこか遠くへ行きたい!」と急に思い立った場合、車があれば気軽に出発することができます。
しかし車が無いと、電車の待ち時間や乗り継ぎなどを調べるだけで億劫になってしまい、「やっぱりいいや…」と外出自体諦めることになる可能性があります。
そのため、いつでも気軽に出かけられるようにしておきたい方にとっては、車を持たない生活は不向きかもしれません。

とはいえ、近頃は出かけたいと思ったその日に車を借りられるプランを用意しているレンタカーショップも増えています。
時々車をレンタルする分には車を所有するよりも費用を安く抑えられるため、気軽に外出したい方はこういったプランの活用を検討しても良いかもしれません。

大きな買い物をする時に不便

車を持たないメリットとして「買い物のし過ぎを防げる」ことを挙げましたが、反対に大きな買い物をする際に車が無いと、持ち帰るのに苦労するというデメリットもあります。

今は大きな家具や家電も通販で手軽に変える時代ではありますが、たとえば「テーブルが急に壊れたから今すぐ新しいものを買いに行きたい!」といった場合などは、車が無いと不便かもしれません。

まとめ

今回は、車を持たない生活のメリット・デメリットについて解説しました。
こうして比べてみると、確かにデメリットもあるものの、メリットの方が圧倒的に多いことが分かりましたね。

とはいえ、生活するうえでどうしても車が必要な方や、「それでも車が好きだから持っていたい!」という方も沢山います。
もちろんそういう場合は、無理に車を手放す必要はありません。
大切なのは、一人一人が環境への影響や費用などについて考えながら、自分自身のライフスタイルに合った車との付き合い方を選択することだと言えるでしょう。


参考:気候変動対策に… 米カリフォルニア州、「車を持たない生活」で1000ドルの税額控除|BUSINESS INSIDER JAPAN
参考:統計表|警察庁

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