「エッあのお店も?」積極的にエコに取り組むカフェやレストランを大紹介!

エコな取り組み

ここ数年でサスティナビリティやエコに対する意識は世界的に高まりつつありますが、中でもとりわけ積極的な取り組みを行っているのは飲食業界と言っても過言ではありません。

もちろんファッション業界や自動車業界などでも環境に配慮した取り組みは行われていますが、それらにはあまり関心の無い人も一定数いるのに対し、食は誰にとっても生きる上では欠かせない存在です。
だからこそ飲食業界を通して行われるエコ活動は、私たち消費者にとっても身近に感じやすいのではないでしょうか。

とはいえ、外食をする際に「このお店はエコか、エコじゃないか」と考えて食事をする人は少なく、そのため「どのお店がどういった活動をしているか」という具体的な点に関してはまだまだ浸透していないのが現状です。
そこで今回は、積極的にエコ活動に取り組んでいるカフェやレストラン、およびその活動内容を皆さんにシェアしていきたいと思います。
各飲食店による様々な取り組みを見ていくうちに、私たちにも実践できそうなエコ活動のヒントが見えてくるかもしれませんよ。

吉野家

リーズナブルな価格で牛丼が食べられることでお馴染みの吉野家は、実は飲食業界で初めてエコマークを取得した飲食店の一つです。

吉野家のエコ活動について紹介する前に、まずはエコマークについて簡単に説明していきます。
エコマークとは「環境保全に貢献し、なおかつ環境負荷の少ない商品およびサービス」を分かりやすく示すための印のことです。
このエコマークは公益財団法人の日本環境協会によって1989年に制定されたものの、初めは商品向けのみとなっていました。
しかし2017年9月には「飲食店に向けたエコマーク取得のための認定基準」も設けられ、吉野家は同年10月20日にいち早く認定を受けています。

吉野家はかねてより「地球環境および資源の保護」を経営理念として掲げ、食品ロスを減らすべく計量データを基にご飯の盛り付け量を調整したり、廃棄部分となる牛脂を回収して工業用石鹸メーカーに供給するなどの活動を積極的に行っていたことが、早期のエコマーク取得に繋がったと言われています。
また、日本では7月からプラスチック製レジ袋の有料化が義務付けられていますが、そんな中吉野家はテイクアウト用の持ち帰り袋をプラスチック製からバイオマス素材を配合したものに変更し、引き続き持ち帰り袋の無料提供を継続しています。

モスバーガー

モスバーガーは1972年の創業から今日に至るまで、一貫して環境へ配慮した取り組みを続けている数少ない外食企業の一つです。
まだ世界的にも環境問題が重要視されていなかった1970年代から、「ホットドリンクは陶器カップで提供(イートインの場合)」「ハンバーガー類の包装には紙類を使用」などのエコな取り組みを実施してきました。
その後も全店舗でリユース食器の導入を推進したり、株主総会などの会場でグリーン電力を使用するなどコンスタントに新しいエコ活動を導入しています。
それらの取り組みが評価され、吉野家と同じく2017年10月20日にエコマークを取得しています。

そして翌年の「エコマーク2018」には、モスバーガーは「飲食業界において傑出した環境貢献活動を行っている」と評され「エコ・オブ・ザ・イヤー」を取得しています。

デニーズ(セブン&アイ・フードシステムズ)

デニーズの運営元であるセブン&アイ・フードシステムズは、
「2050年までには店舗経営時に排出されるCO2の量を80%削減する(2013年度比)」
という目標を掲げています。
そのためデニーズでは「全店舗の照明をLED化する」「新店には太陽光発電システムを設置する」などの取り組みが行われ、2019年には既に30.9%もの削減を達成しています。

他にも「廃油を100%再利用する」「無駄な在庫を増やさないよう管理する」などといった食品ロスをなくすための活動も積極的に行われ、吉野家、モスバーガーと同様に2017年にはエコマークを取得しています。
特に食品ロス削減の推進に関しては積極的な姿勢を示しており、現在デニーズのメニューブックには「食品ロス国民削減運動」のロゴマークである「ろすのん」が表示されています。

さらにセブン&アイ・フードシステムズでは従業員一人一人の環境問題に対する意識向上を図るべく、全正社員に向けて「環境社会検定試験(eco検定)」の受験を推奨しています。
2020年2月時点で、この検定には1,116名が合格しているそうです。

スターバックス

魅力的なメニューを次々と生み出し、世界中で根強い人気を誇っているスターバックスは、ワールドワイドな企業らしく様々なサスティナブル・ビジネスにチャレンジしています。
中でも2020年より全世界で順次実施されているプラスチックストローの全廃及びそれに伴う紙ストローの導入は、日本でも大いに話題となりました。
ちなみにこの紙ストローには、適正に管理された森林から生まれた「FSC®認証紙」が使用されているそうです。
この他にも「マイタンブラーやマイカップの推進」「コーヒー豆かすを堆肥として再資源化」「ミルクパックのリサイクル」など、スターバックスは幅広いエコ活動に取り組んでいます。

そして2020年の初め、米スターバックス本社は2021年の創業50年を節目に新たな環境貢献ビジネスへの挑戦を計画中であることを発表しました。
現時点で具体的に計画されている取り組み内容は、以下の通りです。

・店舗やサプライチェーンにおけるCO2の排出量を50%削減する
・コーヒー生産時と店舗経営時に使用される水の量を50%削減し、余剰分は水資源が不足している地域へ積極的に提供する
・埋立地に送られる廃棄物を50%程度に抑え、循環型経済システムを形成する


上記の取り組みは、2030年までの達成が目標として掲げられています。
またこの他にも、プラスチック包装を軽減するなどの取り組みが検討されています。

このように、世界中で支持されているスターバックスのような存在が率先してエコ活動に取り組むことは、
巡り巡って多くの他企業にも良い影響を与えてくれることでしょう。

プロント

日本発のカフェチェーンであるプロントも、スターバックスに負けず積極的にエコ活動を行っています。
テイクアウト用手提げ袋やプラカップの削減、印刷物には大豆を原料としたソイインクを使用するなどの取り組みの他に、地球温暖化防止のための壁面緑化やLED照明の導入も進めています。

また、プロントでは独自の「CAFE TSUCHIKO(カフェ ツチコ)」(以下、ツチコ)という植木鉢開発プロジェクトを行っています。
ツチコはコーヒー生産時に排出される大量のコーヒー豆かすと間伐材を混ぜて作られた植木鉢で、廃棄物の再利用化を実現しつつ、植物にとって最適な環境となるための工夫も施されたこだわりの製品となっています。
何よりツチコは完全植物由来の植木鉢となっているため、ツチコに植えた植物が育てばツチコごと植え替えることができ、役目を終えれば土に還りまた新たな植物を生みだすことができます。
ちなみにコーヒー豆かすは植木鉢にだけではなく、「プロント東京ソラマチ店」の壁の原材料としても再利用されています。

他にもプロントは社員やスタッフ自らが様々な環境保全活動に参加できる機会を提供するなど、一人一人がエコ意識を高められるような企業環境づくりも地道に行っています。

まとめ

今回は誰もがよく知る有名飲食店の中から、特に環境保全に積極的に取り組んでいるカフェやレストランを紹介していきました。
もし今度当コラム内で紹介したお店に行く機会があった際には、それぞれのお店が取り組んでいるエコ活動に思いを馳せながら、「自分が環境のためにできることは何だろう?」と考えてみるのも良いかもしれません。
もちろん、ここで紹介したお店以外にもエコな活動を行っているお店はまだまだ沢山あるので、気になった方は是非チェックしてみて下さいね。

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