冬の星座には何があるの?夜空を観察してみよう!

宇宙

コロナが世界的な感染拡大を見せて以降、今までのように気兼ねなくレジャーな遊びをすることはやや難しくなってしまいました。
しかし以前別のコラムにも書いたように、人々がさらなる感染拡大を防ぐために自粛を続けた結果、様々な国で大気中の汚染物質が減少するという意外な効果を生みました。

空気が綺麗になれば環境負荷が下がるだけでなく、心なしか空も綺麗に見えてきますよね。
特に冬の夜空に浮かぶ星は、他の季節に見える星とはまた違う澄んだ輝きを放っています。そして星が見えた時、ただなんとなく「綺麗だな」と眺めるのも良いですが、せっかくなら1つ1つの星座を覚えた上で星を見れば、より一層冬の夜空を楽しむことが出来るのではないでしょうか。

そこで今回は、冬の夜空に輝く星座たちをチェックしていきたいと思います。

オリオン座

冬の星座と聞くと、真っ先にオリオン座を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
縦に綺麗に並んだ「三ツ星」を中心に形作られているオリオン座は、ギリシャ神話に登場する狩人オリオン(またはオーリーオーン)の雄姿を現しています。

三ツ星の左上に位置するベテルギウス、三ツ星の右下に位置するリゲルはともに1等星となっており、ベテルギウスの方は後述するおおいぬ座の1等星シリウス、こいぬ座の1等星プロキシオンと合わさることで、「冬の大三角形」を作り上げます。
ベテルギウスはとても明るい光を放ち、半径はなんと太陽の約1,000倍もあるという巨大な星として有名ですが、近年ではその寿命はもうあまり長くないことが分かっています。
もしかすると遠くない将来、オリオン座は今とは違う姿に形を変えているかもしれませんね。

おおいぬ座

オリオンが連れていた猟犬の姿を現していると言われているおおいぬ座は、オリオン座から視線を少し左下にずらした辺りにある星座です。
おおいぬ座の口元あたりに位置し、冬の大三角形を形成する星の1つであるシリウスは冬の星の中でもひときわ有名で、その名に込められた「焼き焦がすもの」「光り輝くもの」という意味の通り、強く青白い光を放っています。
冬の星に限らず全天の中においても、シリウスは地球上から見える星としては、太陽を除いて最も明るい恒星となっています。
その明るさから、古代では神として崇められていたこともあったそうです。

こいぬ座

こいぬ座は、天の川を挟んだおおいぬ座の反対側に位置しています。
前述したようにこいぬ座の1等星プロキシオンは、冬の大三角形を形作る星の1つとなっています。

こいぬ座は、おおいぬ座と同様にオリオンが連れていた猟犬を表していると言われていますが、おおいぬ座に比べると小さく可愛らしい子犬のように見えることからその名が付けられたとされています。
小犬のように見えるとはいえ、二つの星を結んだだけの非常にシンプルな星座なので、これらの星座を作った昔の人々の想像力には感心していまいますね。

おうし座

おうし座は、ギリシャ神話において狩人オリオンに襲い掛かる2本の角を持った牡牛の上半身がモチーフとなっている星座です。
星占いでも使われる黄道十二星座(※)の1つでもあるため、多くの人にとって耳馴染みのある星座なのではないでしょうか。

おうし座はオレンジ色に輝く1等星アルデバランの他に、日本では清少納言の枕草子にも登場する「すばる」という名で親しまれているプレアデス星団、そしてヒアデス星団などで形成されているため、澄んだ夜空で見た場合には、いくつもの小さな星々が輝きを放っている様子を観察することができます。

※黄道十二星座…天球上における太陽の通り道である黄道に位置している星座のこと

ふたご座

ふたご座は、文字通り双子の男の子が仲良く並んでいる姿を現した星座となっており、おうし座と同様に黄道十二星座の1つとして知られています。

一説によるとふたご座のモチーフとなっているのは、ギリシャ神話に登場する神々の王ゼウスと王妃レダの間に生まれたカストルとポルックスという双子だと言われています。
その説を裏付けるように二人の頭部にあたる2つの星には、それぞれカストル、ポルックスという名が付けられています。

ぎょしゃ座

ぎょしゃ座はおうし座の上方に位置する、5角形の将棋の駒のような形が特徴となっている星座です。
5つの星の中でもひときわ輝く一等星カペラは、冬の夜空ではシリウスの次に明るい星となっています。

ぎょしゃ座はやぎを抱く男性の姿がモチーフとなっていますが、この男性はギリシャ神話に登場するアテネの国王だと言われています。
ぎょしゃ(馭者、または御者)とは「馬や戦車を扱う者」のことを指し、アテネ国王は自ら戦車を操り敵陣に立ち向かう勇者だったため、この名が付けられたのだそうです。

ちなみにオリオン座のリゲル、おおいぬ座のシリウス、こいぬ座のプロキオン、おうし座のアルデバラン、ふたご座のポルックス、ぎょしゃ座のカペラをすべて結ぶと、「冬のダイアモンド」と呼ばれる大きな六角形が夜空に浮かび上がります。

いっかくじゅう座

いっかくじゅう(一角獣)座は、額に角がある伝説の生き物であるユニコーンの姿を現している星座です。
ちなみにユニコーンのユニはラテン語で「1つ」、コーンは「角」という意味で、ギリシャ語の「モノケロース」から来ていると言われています。

現代にも続く星座の大元を作成したのは紀元前2世紀の天文学者プトレマイオスですが、いっかくじゅう座は17世紀にドイツの天文学者バルチウスによって発見されているため、他の星座に比べると新しい星座となっています。
冬の大三角形のほぼ真ん中という目立つ場所に位置していますが、あまり強い光を放たない4等星のみで形成されているため、よほど澄んだ夜空でないと中々見えにくい星座です。

やまねこ座

やまねこ座は、17世紀に天文学者へベリウスによって発見された星座です。
いっかくじゅう座と同様に星座の中では比較的新しく、ギリシャ神話とは特に関係のない山猫の姿がモチーフとなっています。

17~18世紀ごろに発見された星座の多くは「見つけるのが難しい」と言われているのですが、 中でもやまねこ座は見つけにくいことで有名で、発見したへベリウス自身もそれを認めています。

うさぎ座

うさぎ座は、オリオン座の南側に位置する星座です。
3~4等星のやや暗めの星々で形成されており、冬の星座の中では比較的小さい点が特徴です。
一説によるとうさぎ座のモチーフとなっているのは、狩人オリオンが連れている猟犬に追われて逃げ回っているうさぎだそうです。
また別の説では、うさぎ座は気性の荒いオリオンに踏みつぶされたうさぎを神が哀れんだことから作られたのだとも言われています。

まとめ

今回は冬を代表する星座から、意外と知られていない冬の星座までを幅広く紹介していきました。
ウィズコロナの今の時代では遠出することも中々難しいからこそ、たまには家の窓を開けたりベランダに出てみたりして、冬の夜空を彩る星々を観察してみるのはいかがでしょうか。

とはいえ、これからどんどん寒くなってくるので、体調を崩さないためにも星を観察する際はしっかり防寒することを忘れないようにしましょう。
ちなみにここで紹介した以外にも冬の星座はいくつかあるので、気になった方は是非調べてみてくださいね。

当コラムでは今後も太陽光発電に関する内容に限らず、「天体や宇宙に関する小ばなし」から「最新の環境問題」、そして「ウィズコロナの時代に役立つエコ知識」についてまで、幅広く取り扱っていきたいと思います。

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