蓄電池にも色々な種類があるってホント?それぞれの機能や特徴を徹底比較!

蓄電池

災害対策や節電などの観点から、蓄電池を導入する家庭はここ数年で一気に増加しています。
しかしいざ蓄電池を購入するとなると、その種類の多さにどの製品を選んで良いか迷ってしまう人も少なくありません。
ご家庭にピッタリ合う蓄電池を見つけるためにも、今回は家庭用蓄電池の種類とそれぞれの特徴について見ていきましょう。

電池の種類

まずは、蓄電池の動力源となる電池の種類について見ていきましょう。

鉛電池

蓄電池に使用されている電池の中で、とりわけ長い歴史を誇っているのが鉛電池です。
15~17年という長い寿命が特徴で、蓄電池の黎明期から今に至るまで重宝されています。
ただ他の電池に比べ、過放電や過充電によるダメージを受けやすい点がデメリットです。

ニッケル水素電池

ニッケル水素電池は鉛電池と違い、過放電や過充電に強い点が特徴です。
蓄電池においては鉛電池に次ぐ主力として活躍していましたが、寿命が5~7年と短い点がネックとなっており、後述のリチウムイオン電池が出てきてからはあまり使用されなくなっています。

リチウムイオン電池

リチウムイオン電池は、現在販売されている蓄電池の大半に使用されている電池です。 高い電圧を供給可能かつ小型化しやすく寿命も10年とそれなりに長いため、蓄電池に限らず幅広い分野で活躍しています。

NAS電池

NAS電池(ナトリウム硫黄電池)にはMW級の電力を蓄えられるという特徴があり、鉛電池と同様に約15年という長寿命を誇っています。
ただ、ナトリウムや硫黄は危険物質である点や、作動時には常に温度を300度に維持しなければならないという点から、現在は主に産業用蓄電池に用いられています。

負荷タイプの種類

続いて、負荷タイプの種類について紹介していきます。
ここで言う「負荷」とは、ブレーカーのスイッチをオンにしている時に使用できる電気の範囲のことです。
蓄電池における「特定負荷タイプ」「全負荷タイプ」の2種類について、順番に見ていきましょう。

特定負荷タイプ

事前にブレーカーの中から使用する回路を選択し、停電時に使用できる範囲を決めておくタイプのことです。
製品によって異なりますが、基本的には15~20Aまでの回路を選択することができます。
家庭用ブレーカーの場合、15~20Aは1~2回路分にあたります。
例えば回路の選択時にリビングやキッチンを指定すれば、停電時には冷蔵庫や電子レンジ、リビングではテレビやエアコンなど、最低限の生活家電を使用することができます。

特定負荷タイプは後述する全負荷タイプに比べ20万円ほど安価であることが多く、また全負荷タイプに比べ種類が豊富な点が特徴です。
蓄電池の導入費用をなるべく抑えたい、家族の人数が少ない、停電時は最低限の電気が使えれば良い、というご家庭にお勧めです。

全負荷タイプ

全負荷タイプは、文字通り停電時でも全ての部屋で電気を使用することができるタイプです。
正確には60Aもしくは10kVA相当までの電気が使えることになっていますが、ほとんどの家庭では60Aもしくは10kVAの契約となっているため、ほぼ普段通りに家中の電気を使用することができます。

全負荷タイプは特定負荷タイプに比べ高額な製品が多く種類も少ないものの、もしもの時でも普段通りの生活を送ることができるため、「万全な備えが欲しい」という場合や、お子様や高齢者の方がいるご家庭にオススメです。

充電方式の種類

最後に、充電方式の種類について順番に見ていきましょう。

スタンドアロン型

スタンドアロン型は、家庭用コンセントからのみ充電するタイプの蓄電池です。
現在は主にパナソニックから販売されており、設置が簡単かつ安価な点が特徴です。
また、スタンドアロン型であれば一軒家に限らず、アパートやマンションなどの集合住宅にも導入が可能です。
ただし、スタンドアロン型は容量が少ない上に太陽光発電システムとの連携ができないため、災害対策や省エネ対策としては若干心許ないのがデメリットです。
「最低限の災害対策ができれば良い」「なるべく蓄電池を安く導入したい」というご家庭にオススメです。

単機能型

単機能型は蓄電池と蓄電用パワコンで構成されている、現在最もベーシックなタイプとなっています。
独立した蓄電システムとしてシステムとして単体で使用できるだけでなく、太陽光発電システムと連携することが可能です。
ただし、連携するには蓄電池用と太陽光発電システム用に一つずつパワコンが必要となり、そのための設置スペースを確保する必要があります。

また、パワコンが増えることで電気の変換ロスが増える点も単機能型のデメリットの一つです。
「太陽光発電システムを導入する予定は無いけど、災害時でも十分に電気を使えるよう備えてはおきたい」という方にオススメです。

ハイブリッド型

太陽光発電システムと蓄電池にそれぞれ必要なパワコン機能が、一台のパワコンにまとめられているのがハイブリッド型です。
太陽光パネルで発電した電気をそのまま充電することができるため変換ロスがほとんど発生せず、無駄なく蓄電を行える点が特徴です。

ハイブリット型は単機能型に比べ20~50万円ほど価格が高くなっていますが、その分省スペースかつメンテナンス費用を抑えられる、電気を効率的に消費できる、災害時にも安心して電気を使用できるなど、多くのメリットを持っています。
「これから太陽光発電システムを導入しようと思っている」「そろそろ太陽光発電システムのパワコンを交換する時期になる」というご家庭にオススメです。

タイプ別オススメ製品をご紹介!

ここからは、蓄電池のタイプ別にオススメ製品をご紹介します。

特定負荷×単機能型「ニチコン ESS-U2M1」

新開発のリチウムイオン電池が搭載されたニチコンの蓄電池は、11.1kWhの大容量を実現しています。
災害時に備えて常時3kWhの電力を蓄えておくことが可能となっており、停電時には蓄電システムからの電力供給に自動で切り換わる安心機能も付いています。
照明、冷蔵庫、テレビ、スマホ充電など最低限のインフラであれば、最大24時間の稼働が可能となっています。

★「ニチコン ESS-U2M1」のより詳しい情報はこちら

全負荷×単機能型「伊藤忠エネクス エネパワボL」

エネパワボLは9.8kWhの大容量を実現しており、これだけで平均的な家庭の1日の消費電気量をまかなうことができます。
また、通常時も停電時も最大3kVAの高出力が可能となっているため、万が一の際にも安心して一度に多くの家電を使うことができます。

★「伊藤忠エネクス エネパワボL」のより詳しい情報はこちら

特定負荷or全負荷×ハイブリッド型「ファーウェイ LUNA2000シリーズ」

ファーウェイが販売している「LUNA2000シリーズ」は、業界トップクラスの97%という高い変換効率を実現しています。
また、このシリーズには発火しにくく長寿命と言われている「LiFePO4電池(リン酸鉄リチウムイオン電池)」が採用されているため、安心して長年使い続けることができます。
容量は「5kwh」「10kwh」「15kwh」の3種類から選択することができ、もし設置後に「もう少し容量が欲しい」と思った場合は増設することも可能です。
これらのメリットから、LUNA2000シリーズは今最も注目されている蓄電池システムだと言っても過言ではないでしょう。

★「ファーウェイ LUNA2000シリーズ」のより詳しい情報はこちら

今回ご紹介した各製品のお見積もりやお問い合わせは蓄電池最安値発掘隊にて承っておりますので、各リンクからお気軽にお問い合わせください。

まとめ

蓄電池の種類や特徴について、なんとなくお分かりいただけたでしょうか?
当社では太陽光発電システムおよび蓄電池の販売施工を行っており、設立以来低価格かつ良質な商品を丁寧に設置することを心掛けています。
「蓄電池についてもっと詳しく知りたい」と思われた場合は、是非一度当社までお問い合わせください。

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