「オール電化住宅にするか考え中」の方必見!メリットとデメリットを正しく知ろう

節電・省エネ

1980年代に登場して以降、「省エネ」「火を使わないから安心」などの理由から、ここ十数年の間で着実に普及率しつつあるオール電化住宅。
引っ越しやマイホームの建設などを期に「我が家もオール電化にしようかな」と考える方も多いかもしれませんが、何事にもメリットとデメリットというのは存在し、それはオール電化住宅においても例外ではありません。
しっかり調べないままオール電化を導入した結果「思っていたのと違うかも…」と落胆してしまうことがないように、今回はオール電化住宅の基本的なメリットから意外なデメリットまでを、しっかりチェックしていきたいと思います。

そもそもオール電化住宅とは?

オール電化住宅とは、住宅内において使用する生活機器のエネルギー源を全て電気に一本化した住宅のことを指します。
具体的にオール電化住宅として定義されるために必要となる機器は、以下になります。

➀給湯
オール電化住宅の場合給湯器はガス式のものではなく、エコキュート(もしくは電気温水器)を設置することになります。
特にエコキュートは電気だけではなく大気熱も利用すること、また日中に比べて料金が下がる夜間に沸き上げを行うことで、電気料金削減と環境負荷軽減の2つが同時に実現可能となっています。

②調理器具
オール電化住宅にて使用する調理器具は、ガスコンロではなくIHクッキングヒーターになります。
数十年前、世に出た当初は「ガスコンロと違って火力が弱い」「使える鍋の種類が限られている」などの理由で敬遠されることも少なくありませんでしたが、近年では強力な火力を誇るものからあらゆる鍋に対応可能なものまで、ガスコンロに負けずとも劣らない機能を備えた製品が数多く登場しています。

③冷房・暖房
オール電化住宅では、エアコン、床暖房システム、蓄熱式電気ヒーターなどで冷暖房システムを補います。
冷暖房を頻繁に使うのは基本的に夏か冬になりますが、特に冬場は部屋を閉め切ってガスストーブや灯油ストーブを使用した場合、一酸化炭素中毒になってしまう危険性もあるため、暖房器具を電気式に統一することは安全性を高めることにも繋がります。

オール電化を導入した場合のメリット

夜間の電力をおトクに使える!

オール電化住宅にはほとんどの場合、夜間の電力が安くなるプランが設定されることになっています。
前述したようにエコキュートは夜間に沸き上げを行うため、ガス使用時よりもお得にお湯を作ることが可能になります。
さらに夜間に蓄熱を行う蓄熱式ヒーターを活用すれば、高くなりがちな冬場の電気料金も削減することができます。
ちなみにオール電化住宅に必須というわけではありませんが、蓄電池も夜間電力を利用して充電しておくことができるので、停電時の備えとして導入しておくのも良いかもしれません。

ガス料金、電気料金と分けて支払わずに済む

ガスと電気を併用しているとそれぞれに基本使用料が発生するため、その分支払料金が割高になってしまいます。
しかしオール電化であれば支払いを一本化できるため、基本使用料も削減することができます。
ガスと電気を併用した場合の基本使用料が平均約1,800円~2,500円であるのに対しオール電化にした場合の基本使用料はなんと約1,300円~1,500円にまで下がると言われています。
何より、ただでさえ別々に支払うのが煩わしい光熱費を一度に支払えるのは、「気持ちの負担が減る」という点に置いても中々のメリットだと言えるでしょう。

ガス使用による火災リスクが下がる

ガスコンロやガスストーブなどの使用には、ガス漏れや発火などのリスクがどうしても付きものです。
その点オール電化住宅であれば料理にはIHクッキングヒーター、暖房には前述したようにエアコンや床暖房を用いるため、ガス使用時に比べると火災が起きる危険性は格段に下がると言えます。
とはいえ「オール電化=100%安全」と言い切れるわけではなく、たとえ電気機器だったとしても使用中の注意を怠れば、予期せぬ事故が発生する可能性はゼロではありません。 特にIHクッキングヒーターは吹きこぼれや加熱のし過ぎなどによる火災発生の事例が過去にあるため、「火を使わないから大丈夫」と過信せず、十分に注意しながら使用するよう心がけておくことが大切です。

省エネ社会に貢献できる

オール電化住宅に用いられる機器は二酸化炭素をほとんど排出しないため、生活するだけで地球環境の保全に貢献できるというメリットがあります。
特に自然の大気を利用して沸き上げを行うエコキュートは、ガス給湯器に比べて約30%高い省エネ率を達成していることが分かっています。
さらにオール電化にするだけではなく太陽光発電システムも導入すれば、よりクリーンな省エネライフを実現することができるでしょう。

オール電化を導入した場合のデメリット

日中は電気料金が高くなる!?

オール電化住宅の場合、前述したように夜間電力は安く使用することができますが、反対に日中の電力は割高に設定されてしまうというデメリットがあります。
夜間に沸き上げや蓄熱を行うエコキュート、そして蓄熱式ヒーターに関しては問題ないのですが、テレビやIHクッキングヒーターなど日中にも利用する機器にかかる料金が割高になるというのは、少々痛手に感じてしまいますよね。

日中の電力消費をなるべく抑えるためには「昼間の明るい日差しがある間は照明を点けない」「日中に本格的な調理をしなくて済むよう、翌日分のおかずは前日夜のうちに調理しておく」などの工夫をすることが大切です。
ただし、太陽光発電システムを設置している住宅であれば昼間の電気は自家発電でまかなえるので、長期的に見た場合の電気料金を抑えたい方は導入を検討してみるのも良いかもしれません。

導入コストがかかる

前述したようにオール電化は長い目で見ればコストパフォーマンスが高いと言えますが、導入するためにはある程度まとまった資金が必要となります。
特にエコキュートを1から設置する場合は、本体代や本体設置代だけでなく基礎工事代もかかってしまいます。
「導入にこんなにコストがかかるなんて思わなかった…!」と後から認識ミスに気付かないためにも、自宅をオール電化にしたいと思った際はぜひ当社まで問い合わせ下さい。
予算状況などをしっかりヒアリングした上で、設置者様に合った費用プラン等をご提示させていただきます。

停電時はほとんどの生活機器が使えなくなる可能性大

オール電化住宅はその名の通りエネルギーを電気に一本化しているため、万が一停電してしまうとほとんどの生活機器が使えなくなってしまう場合があります。
非常時にはエコキュート貯湯ユニット内の水を生活用水に使えるなどの利点もあるものの、それでも照明、冷蔵庫、エアコンなどの生活に必要不可欠な機器が使えなくなってしまうのは困りますよね。
もし急な停電に見舞われた時でも慌てずに最低限の生活を送るためには、カセットコンロや懐中電灯を常備しておくなどの対策をとっておくことが大切です。

ちなみに停電により機能を停止してしまうのは、使用する電気を電力会社からの供給に全て頼っている住宅の場合であり、太陽光発電システムおよび蓄電池を設置している住宅であれば、停電時でもライフラインを継続して使用することができます。

まとめ

今回はオール電化住宅におけるメリット、デメリットの両方を見ていきましたが、システムの導入には初期費用こそかかるものの、長い目で見ると多くの恩恵があるということが分かりましたね。
そしてオール電化住宅は太陽光発電システムをセットで導入することで、よりその特性を活かせるということも分かりました。

太陽光発電システムの初期費用は年々低価格化しており設置のハードルも下がっているため、もし「オール電化と一緒に導入しても良いかも…」と少しでも思われた場合は、どうぞ当社までお気軽にご相談くださいませ。

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