「冬のガス代、高過ぎ!」その原因と対策を徹底チェック!

節電・省エネ

今年の冬も随分冷え込みましたが、「冬になると毎年ガス代が高くなるなあ…」と思っている方も少なくないのはないでしょうか。

実は冬のガス代は、夏に比べてなんと2倍、もしくは3倍近く高くなりがちだと言われています。
一体、何がそこまでガス代を引き上げているのでしょうか?

今回は冬のガス代が他の季節に比べて高くなる理由を探りつつ、なるべく安く抑えるための節約術などについて考えていきたいと思います。
今まさにガス代についてお悩み中という方は、当コラムを是非参考にしてみてくださいね。

まずは各季節のガス代をチェック

冬のガス代がどれだけ高いかを具体的に知るべく、まずは季節ごとのガス代をチェックしていきましょう。
総務省の統計を基にした、ここ数年における各季節の世帯別ガス代平均額は、次のようになっています。

【1人暮らしの場合】
春(4~6月頃)…3,000円程度
夏(7~9月頃)…2,000円程度

秋(10~12月頃)…2,500円程度
冬(1~3月頃)…4,000円程度

【2人暮らしの場合】
春…5,000円程度
夏…3,000円程度

秋…3,500円程度
冬…6,000円程度

【3人暮らしの場合
春…5,500円程度
夏…3,500円程度

秋…4,000円程度
冬…7,000円程度

【4~5人暮らしの場合】
春…6,000円程度
夏…6,000円程度

秋…4,000円程度
冬…8,000円程度

このデータを見ると、どの世帯も夏は比較的ガス代を抑えられているのに対し、やはり冬は四季の中でも飛び抜けて高くなっていることが分かります。
次の章では、その主な理由について紹介していきます。

冬のガス代はなぜ高いのか

冬のガス代が高くなる理由は、大きく分けて2つあります。

1つは、「水温が低いとお湯を沸かすためのガスが多く必要になるから」です。
東京都水道局が発表した平成30年度の都庁周辺の水温データを見ると、1年で最も高い7月の水温は28.3℃であるのに対し、最も低い1月の水温は平均8.9℃となっており、その差は20℃近く開いていることが分かります。

水温が冷たければ冷たいほど、お湯を沸かす時に使用するガスの量も多く必要になるため、同じ40℃のお湯をシャワーから出すだけでも冬は夏の倍以上のガスを消費することになります。

さらに同じ40℃でも冬と夏では体感温度が異なるため、冬に「40℃ではちょっとぬるいかも?」とシャワーの温度を上げると、それもガスを多く消費する原因となります。
暖かいお風呂や飲み物が欠かせない冬は、この点はどうしでも避けられないと言えるでしょう。

そしてもう1つは、「暖房器具を使う分ガス使用も増えるから」という理由です。

夏は主にエアコンと扇風機(またはサーキュレーター)でしのぐケースが多いのに対し、冬はエアコンの他にガス温水式床暖房やガスファンヒーターなどの暖房器具を使用する機会がどうしても増えます。
特に脱衣所やトイレなど各部屋に1つずつ暖房器具を置いている場合は、それだけガス使用量も多くなります。

冬のガス代が高くなってしまう主な2つ理由を紹介しましたが、そうは言っても寒さには耐えられませんし、なるべく無理のない範囲でガス代を抑えたいというのが多くの人の本音ですよね。
そこで次の章では、手軽に取り入れやすい冬のガス代節約術を紹介していきたいと思います。

冬のガス代を抑える手軽な節約術~お風呂まわり編~

まずは、お風呂に入る時やシャワーを浴びる時に実践できる節約術から紹介していきます。

追い焚き回数は最小限に抑える

資源エネルギー庁によると、1日に追い焚きの回数を1回減らすだけで、年間で約6,000~7,000円はガス代を節約できるそうです。
そのため、必要以上に追い焚きをしないように浴槽用の蓋や保温シートを活用するなどの工夫をすることをお勧めします。
またご家族の人数が多い場合、入浴する時間があまりにもばらけているとお湯が冷めてしまうため、なるべく間隔を空けずに入浴するよう意識すると良いでしょう。

シャワーの使用時間を気にする

冬は浴室を温めるためについシャワーを出しっぱなしにしてしまう人も多いですが、実はシャワーは1分間に約12リットルものお湯を出すと言われています。
なるべくガス代を安く済ませるためにはシャワーは出しっぱなしにせず、こまめに止めながら必要な量だけ使用することをお勧めします。
資源エネルギー庁によれば、そのように習慣をつけて1日におけるシャワーの使用時間を1分短くするだけで、年間でなんと約2,000円ものガス代が節約できるそうです。

浴槽にお湯張りするときはお湯の温度を上げ過ぎない

「まずは熱めのお湯を入れてから水で温度調節する」という方法でお湯張りをしている人もいますが、お湯の温度が高いほどガス代も比例して高くなってしまうため、お湯張りをする際は熱湯を水で薄めるのではなく、最初から最後まで40℃程度の適温のお湯を使用することをお勧めします。

冬のガス代を抑える手軽な節約術~キッチンまわり編~

お風呂まわり編に続いて、料理をする時や食器を洗う時に実践できる節約術を紹介していきます。

食器を洗う時、お湯の温度は低めに設定する

お湯の温度が高いとガス代も上がってしまうのは入浴時やシャワー時に限らず、食器を洗う際も同様です。
資源エネルギー庁によると、キッチンに設置してある湯沸かし器の設定温度は38~40℃程度が望ましく、そのように温度を設定するだけでも、1,500円近くのガス代節約が期待できるそうです。

食材を茹でる時はレンジを活用する

ガスコンロを使用している家庭の場合、実は野菜の下茹でなどをする際は鍋でお湯を沸かして茹でるよりも、レンジを活用した方が節約にも時短にもなることが分かっています。
やり方はとっても簡単で、耐熱容器に下茹でしたい野菜を入れてラップ(または耐熱蓋)をしてレンジで温めるだけなので、「今まで鍋でしか茹でてこなかったな…」という方は、是非試してみることをお勧めします。
食材をレンジで茹でる習慣が付けば、ガスコンロを使用して茹でるよりも年間で約3,500円程度のガス代を節約できると言われています。

ガスコンロを使用する場合は火加減を気にする

鍋の中を早く熱したいからといって、鍋の底から火がはみ出すほど強い火力で調理を行っていることはないでしょうか?
実は鍋底からはみ出している火はほぼ無駄となってしまう上に、その分ガス代だけが高くなることが分かっています。

強火の使用頻度を減らして中火に変えた場合、それだけでも年間約500円程度の節約ができると言われているため、冬はなるべく弱~中火で調理することを心がけると良いでしょう。

食器洗い乾燥機を導入する

「わざわざ買うのはお金がかかるからなあ…」と購入を渋りがちな食洗機ですが、実は食器を1つ1つ手洗いするよりもガス代を抑えられることが分かっています。
またガス代だけではなく手洗いに比べて水道代も節約できるため、「長い目で見てより省エネを実現できる生活」を考えるのであれば、食洗機を導入するのは1つの手だと言えるでしょう。

石油ストーブがあれば調理に活用してみる

昔ながらの方法ではありますが、もしご家庭に石油ストーブがある場合は、天板を利用して味噌汁や焼き芋などを作ってみたり、やかんでお湯を沸かしたりしてみてはいかがでしょうか?
石油ストーブで暖を取りつつ調理をすれば、冬の醍醐味を感じながらガス代も節約できるため、まさに一石三鳥、四鳥にもなると言えるでしょう。

もし石油ストーブで調理を行う際は、くれぐれも火災などを起こさないように十分注意し、調理後はしっかり清掃することも忘れないようにしましょう。

思い切って料金プランの見直しorエコキュートの導入も◎

電気や形態と同じように、ガスのお得な料金プランは世帯人数や使用量などによって様々です。
そのため、もし毎年冬のガス代に悩んでいる場合は、一度ガスの料金プランを見直してみても良いかもしれません。

ちなみにガス給湯器からエコキュートに変えると、料金を電気に一本化できるだけではなく、ガス使用時よりも省エネ性の高い生活を送ることが可能になります。
もしエコキュートについて気になった方は、どうぞ当社までお気軽にご相談ください。

まとめ

今回は冬にガス代が上がる原因とその対策について紹介していきましたが、当コラムを読む中で「これなら我が家でも実践できそう!」という節約術は見つけられたでしょうか?
最近は少しずつ暖かくなってきつつも、朝晩はまだまだ冷え込む日もありますが、適度に節約しながら健康かつ元気に春を迎えたいものですね。

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