太陽光発電システムが故障する原因は?対策も一緒にチェック!

太陽光発電

一般的に太陽光発電システムの寿命は30~40年と言われていますが、稀に思いもよらないトラブルにより故障してしまうケースも少なからずあります。
保証期間内であれば無償で修理してくれるメーカーもありますが、やはり出来るだけ長い期間、問題の無い丈夫な状態で使いたいというのが本音ではないでしょうか。

太陽光発電システムが故障してしまう原因を事前に理解しておけば予め対策しておくこともできますし、いざ壊れてしまった時も冷静な対処が出来る筈です。
今回は故障の主な原因と、その対策を順番に見ていきましょう。

太陽光発電システム故障の主な原因

自然災害

自然災害は、予期せぬタイミングで太陽光発電システムが故障してしまう最も大きな原因とも言えるでしょう。
日本は古くから災害大国と言われており、過去にも地震や台風、津波など様々な災害に見舞われてきました。
それらの自然災害は人々の暮らしに大きな影響を及ぼしてきましたが、影響を受けるのはもちろん太陽光発電システムも例外ではありません。
地震によりパネルが破損し落下してしまう、台風によりパネルが吹き飛んでしまう、津波によりパネル内に海水が侵入し配線が腐敗してしまう…など、災害ごとにあらゆる故障や事故を引き起こす可能性があります。

しかし近年ではこれらを未然に防ぐべく、耐久性や塩害対応機能を備えたソーラーパネルや周辺機器が多数登場しています。

初期不良

稀に製造時の不良に気づかないままメーカー側が出荷し、設置後に不具合が出てくるといった事例があります。
具体的には「パネル表面が焦げ付く」「発電が行われない」などが挙げられます。

全世界における太陽光発電システムの初期不良率は10%と決して高くはありませんが、低いとも言い切れません。
太陽光発電システムは年々低価格化が進んでいますが、それにより粗悪品が出回る率が高くなっているというのも事実です。
決して低コストというだけで決めず、国内外問わず信頼性の高いメーカーを慎重に選ぶことが大切です。

設置ミス

これは最もあってはならない故障原因ですが、過去に粗悪な施工会社が横行していた頃は
「パネルの架台がしっかり固定されていなかった!」
「ソーラーパネルを設置したら雨漏りするようになった!」
「発電されていないと思ったらケーブルが断線していた!」
などの設置後トラブルが複数件あったのも事実です。
このような施工会社に安いというだけで依頼した結果、いざ故障した時に連絡すら取れなくなってしまった…という悪質なケースに見舞われることも。

太陽光発電システム設置を検討する際は、メーカーだけではなく施工会社もしっかりと吟味し、最も信頼できる会社を選ぶことが大切です。
当社で施工を担当している職人は経験と実力を兼ね備えた腕利き揃いなので、設置の際は是非安心してお任せください。

鳥類被害

「そんなことってあるの!?」と思われるかもしれませんが、ソーラーパネルの表面が破損していると思ったらカラスがパネル上に石を落として遊んでいた…という事例が過去に複数件報告されています。
またカラスや鳩がパネル上に糞を落とし、その箇所がホットスポット化した結果、発熱を起こしてパネル表面が割れてしまったケースもあります。

これらの鳥類被害に対し、近年ではパネルに装着して鳥類侵入を防止するフェンスや、鳥類の嫌う反射光や異臭を放つ塗料が登場しています。
「住んでいる町に鳩やカラスが多くて心配…」と言う場合は、そういった鳥類忌避グッズも併せて導入されてみてはいかがでしょうか。

最も故障しやすいのはパワコン?

太陽光で発電した電気を家庭で使える電気に変換するために必要不可欠なパワコンですが、実は太陽光発電システム全体の中で最も故障リスクの高い箇所と言われています。
パワコンの平均寿命は10~15年と言われており、平均寿命が30~40年と言われるソーラーパネルに比べると早いスピードで劣化してしまうことは避けられません。

しかし、各メーカーではパワコンの保証期間を寿命とほぼ同じ10~15年で設けている場合が多いため、万が一故障しても保証期間内であれば無償で修理を行ってもらえるケースが殆どです。
修理箇所がない場合でもこまめにメンテナンスを行えば、メーカー推奨寿命より長くお使いいただける可能性もあります。

とはいえ、いずれにせよ性能は劣化していくため、寿命が過ぎたパワコンはなるべくお早めに買い替えられることをお勧めいたします。

当社では、パワコンの交換のみの対応もいたしますので、お気軽にご連絡ください。

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故障対策・故障後の対処法

太陽光発電システムが故障してしまう主な原因を見ていきましたが、 大前提としていかなる場合の故障にも対応できるよう、事前に最大限の対策を立てておくことが大切です。
次は、対策を立てる上でどのような点を押さえるべきかを見ていきましょう。

メーカー選びは慎重に!

1章では故障の原因として初期不良や設置ミスについて触れましたが、これらは粗悪品を設置してしまった結果の故障であるケースほとんどです。
この問題は裏を返せば、実績のある太陽光発電メーカーを選ぶことで初期不良や設置ミスによる故障リスクを軽減できるとも言えます。

当社が主力として扱っているのは、どれも国内トップクラスのシェア数を誇るメーカーであり、設置者率の高さは信頼性の高さであると言っても過言ではありません。
それでも、もし当社お勧めのメーカー製品設置後に少しでも異変を感じましたら、どうぞお気軽に当社までお問い合わせください。

メーカーを絞ったら次は保証内容をしっかり確認!

一般的に、太陽光発電システムには大きく分けて「パネルの出力保証」と「システム保証」の2種類の保証がついています。
システム保証はそれ単体であらゆるケースの不具合や故障に対応している場合もあれば、メーカーによっては「製造上の不具合に関してはシステム保証、火災や物体落下による故障であれば災害保証」と区別している場合もあります。
そのためシステム保証は15年なのに対し災害保証は10年、と期間が異なるパターンも少なくありません。

少しでも外的要因による故障に備えておきたいと思ったら、総合的に見てなるべく長い保証期間を設けているメーカー選びをすることをお勧めいたします。

設置後の数年に1度はメンテナンスが必須!

太陽光発電は設置後、数年に1度はメンテナンスを行うよう義務付けられていますが、メンテナンスの推奨時期は施工会社によって異なります。
当社の場合は設置後1年目と10年目に点検を行う他に、オンラインで点検を行う「遠隔見守りサービス」を実施しております。
インターネットを介し当社のスタッフが毎日太陽光発電システムの状況をチェックしているため、万が一機器トラブルや発電量の低下が起きた場合でも素早い対応が可能となっております。

太陽光発電システムの故障を未然に防ぐためには、こまめなメンテナンスが最も効果的と言っても過言ではないでしょう。

まとめ

内的要因から外的要因まで、太陽光発電システムが故障してしまう原因は意外に多くあることが分かりました。
しかしいずれも事前に対策を立てておくことで防止できたり、或いはダメージを最小限まで抑えることが可能なものばかりです。
「台風の被害を受けやすい地域」「鳥類被害を受けやすい地域」などお住いの環境によって取るべき対応も変わってくるため、まずはその点からしっかり確認することが大切と言えるでしょう。

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